勤続疲労に克つ

????フリーター・非正規雇用の増加、ワーキングプアなどの問題が指摘される若年層、
また、少子高齢化、年金問題などの懸念が顕在化している熟年層を取り巻く状況が、
労働環境の問題として、連日マスコミを賑わしています。
それに比べると、30代、40代のいわゆる「働き盛り」と言われる世代は、
相対的に問題の少ない世代として、クローズアップされる機会はあまり多くありません。
しかし、産業精神科医という立場から数多くの症例を見てきた著書の目から見ると、
実は、爆発したら怖い、もっとも深刻な問題を抱えているのは、まさにこの世代だといいます。
会社では中堅どころとなって後輩や部下を持ち、また多くが家庭を構えている彼らは、
“真面目が裏目”となって、仕事の重圧やしがらみ、過重労働から来るストレスを背負い込み、
決壊寸前となりながら、持ち前の責任感からそれを放り出すことが出来ないでいるのです。
健康診断では「異常なし」。しかし、確実に心身の疲労を感じている--
本書では、長年の勤務によって蓄積された疲労が、さまざまな心身の不調をもたらす実態を
“勤続疲労”と定義し、実態の深刻さを伝えるとともに、
予防策や、もし、そのような状態になってしまった場合の対策、
さらには、企業側の責任と体制作りなどについて詳しく解説しています。
少しでも心当たりがある人は、ぜひお読みください――
取り返しがつかなくなる前に。
【著者略歴】
夏目 誠(なつめ・まこと)
愛知県生まれ。1971年、奈良県立医科大学卒業。
大阪府立公衆衛生研究所部長心得、こころの健康総合センター部長を経て、
大阪樟蔭女子大学心理学科、および同大学院人間科学研究科教授。
精神科医、医学博士。専攻は産業精神保健、ストレス科学。
産業ストレス学会副理事長、産業精神保健学会常任理事、ストレス学会理事、
厚生労働省労働基準局検討会委員を務める。
『「スマイル仮面」症候群』(NHK出版)、
『メンタルヘルスと企業責任』(フィスメック)、
『感情デトックス』(山海堂)などの著書がある。



